ChromeOSのLinuxで日本語入力する(2022年版)
久しぶりにアップデートしたら日本語入力ができなくなってしまったのでメモ。
環境
$ cat /etc/debian_version
11.5
これまでの設定方法
これまでの方法は調べるといくつも見つかる。例えばこれ ChromebookのLinux環境(日本語)セットアップ
この状態で日本語入力ができていたのだが、Debianを上記のバージョンにアップデートしたところ、GUIで日本語入力ができなくなった。
調べたところ、cros-garcon.service
で環境変数を設定する方法はDeprecatedになったらしい。
$ cat /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf
# This file has been deprecated and could be removed in the future.
# Environment variables in the container can be set session-wide by systemd.
# See environment.d(5) or the following URL for more information:
# https://chromium.googlesource.com/chromiumos/docs/+/main/containers_and_vms.md#Can-I-set-environment-variables-for-my-container
自分はデフォルトで存在する上記のファイルではなく、別のファイルを作成して環境変数を設定していた。 もし上記のファイルを変更していた場合はDebianをアップデートしても上記のコメントは挿入されないかもしれない。
$ cat /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/99-fcitx.conf
Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"
新しい設定方法
代わりの方法は上のファイルに書かれている通り、man 5 environment.d
を確認してみる。
どうやら設定ファイルに1行ずつKEY=VALUE
形式で書いてやればよさそう。
使えるファイル名はいくつかあるが、/etc/environment.d/99-fcitx.conf
に書く。たぶんこのディレクトリがベスト。
読み込み順はファイル名でソートされる(後のものが優先)ため、適当に数字をつけておく。
$ cat <<EOF | sudo tee /etc/environment.d/99-fcitx.conf
GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
EOF
これでLinuxを再起動(不要かも)をすれば反映される。
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